ボンディング加工 なんて聞いたことが無いなあ~・・・ と思われている方も多いと思います。
最近は 結構多く出回るようになりました。
どんなものかをまず 説明しましょう。
ジャケットやコート類で表は綿、綿のわりにはすごく張りというか腰があります。
その訳は裏に他の繊維素材を全体に張り合わせているのです。
普通は裏地というとキュプラなどを縫っていますがボンディング加工というのは
樹脂接着剤で張り付けているのです。
ですから当然張りが生まれ着ていてなかなかカッコいいとなります。
少し前まではイタリヤ製品に時折見受けましたが最近では日本のメーカーが
多く売り出すようになりました。
さて、それがどうしてトラブルの元なのか
問題は張り合わせに使っている接着剤の寿命なのです。
接着剤の成分中に あのポリウレタンが使用されているのです。
このポリウレタンの寿命は 2~3年となっていますから
その衣類も2~3年で張り合わせが剥がれてくるのです。
するとどうなるかというと
*接着剤の溶けた跡が表面に黒ずみとなり現れてくる。
*所々水膨れのようになってくる。
などが主な現象です。
そしてそれが発生するのは主にクリーニング後なのです。
(場合によっては 保管中に劣化して上記の様な現象が現れます)
ポリウレタンの寿命が来ると
クリーニング前にはどうにもなっていなかったものがクリーニング時の
有機溶剤や熱などで顕著に上記の様な症状が現れます。
以上は、(株)昭和ドライさん(稲積社長)の 洗濯難物語の情報です。
染み抜きに情熱をそそぐ職人気質の社長さんです。